スペインのヘルメットメーカーMT HELMETS が結成した新しいmoto3世界選手権チームであるMSIは、J.Juanが開発したサムブレーキシステムを装備したKTM車両でレースに参戦。

他にも世界選手権チームと全国選手権へブレーキシステムを提供しているバルセロナのJJUAN 社は、競技レース用のモーターサイクルだけでなく、ストリートタイプや日常使用のモーターサイクルにも、ブレーキシステムを提供しています。

J.Juan社は数年来、親指を使ってブレーキをコントロールするサムブレーキシステムを開発改良。数々のチームが躊躇なく装備するこのサムブレーキシステムは、あらゆるシーンのレースや競技トラックにおける高いブレーキパフォーマンスへの満足感という評価を得ています。 従来のリアブレーキは、車体を右に傾斜させた時、フットレストに足が固定されているため、ブレーキペダルを踏むのが困難になり、それが弱点となっていました。

この問題を解決するためにJ.Juan社は、左ハンドグリップのボタンを使用して、ライダーがどのような状況でもブレーキをコントロールすることができるシステムを開発することに成功、バイクへ常に望ましい安定性提供するできる方法を実現したのです。 このシステムは、リバウンド効果なしで非常に正確な感度で、足からでも手からでもブレーキを管理するダブルポートポンプを駆動することで作用します。

エンジニアやメカニックを育成するスペインの専門学校MSI(Motor&Sport Institute)は、2022年のワールドカップへ参戦するため、同じくスペインのヘルメットメーカーであるMT Helmetsと共同で参戦チームを作成。スポーツへの研究構造をさらに拡大しました。 チームライダーに迎え入れられたのはディオゴ・モレイラ(ブラジル)と山中琉聖(日本)。 2022年のレース勝利を目指しています。

J.Juan社は、メッシュ油圧チューブの製造における世界的リーダーであり、オートバイブレーキ生産において、ヨーロッパで2番目のメーカーです。 1965年にバルセロナ(スペイン)で設立され、現在は640人の従業員をかかえる世界的にも知られた企業となりました。 また同社は、1961年にベルガモ(イタリア)で設立されたブレーキ技術の世界的リーダーであるブレンボグループの一員でもあります。ブレンボは、AP、AP Racing、Breco、Bybre、J.Juan、Marchesini、SBSFrictionなどの有名ブランドを所有しており、 グループ全体では15か国と3大陸に12,000人以上の従業員を擁し、29の生産拠点と事業拠点を有しています。