J.Juanのブレーキシステム、ダカールを制覇

J.Juanのブレーキシステム、ダカールを制覇

J.Juan社のサイドバイサイド車用のブレーキシステムは、 T4とT3クラスの2つのカテゴリーで優秀な結果をおさめました。 T4 (SSV)クラスは、各メーカーが販売するモデルのほぼそのままで参戦するカテゴリー、T3クラスははライトプロトタイプのカテゴリーで、性能パフォーマンスを向上させた車で参戦することができるクラスです。

T4クラスでは、J.Juanのブレーキの装備率は圧巻でした。 最初に出走した30台の車両のうち、スペイン、バルセロナのブランドJ.Juan社のブレーキが装備されていなかったのは2台(18台目と29台目)だけ。 J.Juan車のブレーキの普及率、支配力は圧倒的なものといえるでしょう。 このカテゴリーではオースティン・ジョーンズ(米国)が優勝し、2位にジェラルド・ファレス(スペイン)3位がローカス・バチェウスカ(リトアニア)となりました。

T3カテゴリーでは、トップ30の中ではJ.Juanのブレーキシステムを装着した22台の車両があり、優勝したフランシスコ・「チャレコ」・ロペス(チリ)、2位に入ったセバスティアン・エリクソン(スェーデン)をはじめ、トップ10位の中にはいる7首位に入賞しました。

J.Juanブレーキを搭載した車両が、ダカールレースでサイドバイサイドカテゴリーで優勝を含めた首位奪還を果たしたのは、これで4年連続。米国で開催されたほとんどすべての主要なオフロードイベントやFIA(国際自動車連盟)が主催するイベントにおける勝利と同様に、J.Juanブレーキシステムを搭載したサイドバイサイド車両がいかにポテンシャルがあるか、ということを示した結果となりました。

明日は、J.Juanブレーキブレーキシステムが、どのようにこの伝説の「ダカール」レースを凌駕してきたのかを公開します。

J.Juan社は、メッシュ油圧チューブの製造における世界的リーダーであり、オートバイブレーキ生産において、ヨーロッパで2番目のメーカーです。 1965年にバルセロナ(スペイン)で設立され、現在は640人の従業員をかかえる世界的にも知られた企業となりました。 また同社は、1961年にベルガモ(イタリア)で設立されたブレーキ技術の世界的リーダーであるブレンボグループの一員でもあります。ブレンボは、AP、AP Racing、Breco、Bybre、J.Juan、Marchesini、SBSFrictionなどの有名ブランドを所有しており、 グループ全体では15か国と3大陸に12,000人以上の従業員を擁し、29の生産拠点と事業拠点を有しています。

ダカールに参戦しているサイドバイサイド車両の80%がJ.Juanブレーキシステムを装備

ダカールに参戦しているサイドバイサイド車両の80%がJ.Juanブレーキシステムを装備

4度目の参戦となる2022年ダカールラリー、J.Juan社は参加車両への装備率において大成功を収めています。 サイドバイドサイドクラスででは、J.Juan車のブレーキシステムを搭載した車は80パーセントを占め、スペイン国バルセロナのメーカーが生産する部品への信頼度が際立つ大会となりました。

サイドバイサイドのカテゴリーT4でスタートする51台の車両のうち47台以上が、2つのJがロゴマークになっているブランド「JJuan 」によって製造されたブレーキを装備しています。 参戦車両リストに、もう一方のサイドバイサイドカテゴリーT3「ライトプロトタイプ」の車両も加えると、ダカールに参加する98台の車両のうち78台が装備されているという結果になっています。

今から4年前に遡る2018年に、J.Juan社はサイドバイサイドタイプの車両に、将来を賭けることを決定しました。アメリカのMarc Burnettの手を借り、最初のCan Amとチームを組み、カリフォルニアで有名なレースBaja1000を制覇し、これは神話上のオフロードテストとなりました。

その後まもなく、サウスレーシングの手を借りて、J.Juan社はダカールラリーへの参戦をスタート。最初のスタートとなった2019年1月以来、J.Juan社はこの権威ある砂漠ラリーへの参戦を続け、数々の成果を数えています。 2019年、2020年、2021年の3つの大会で勝利をおさめ、 サイドバイサイドのカテゴリーにおいて勝利を飾っただけでなく、総合においてもトップ10になりました。

サイドバイサイドタイプの車両は、競技会で最もポピュラーになりつつあります。 たとえば、今年のダカールラリーの参戦車両では、オートバイ車両144台についで、サイドバイサイドが98台、ラリーカー92台、トラックタイプ57台、クワッド21台となっており、2番目に参加車両がおおいカテゴリーとなっています。

これらのUTVスポーツタイプ車は、およそ700kg(1,500ポンド)たらずの重量を、120馬力で駆動させるため、 敏捷性と機動性が際立っており、ラリーカーやオフロードバイクのドライバーの心までくすぐるスポーティなマインドを有しているのです。

640人の従業員を率いるするJ.Juan社は、1965年にバルセロナで設立され、油圧ブレーキメッシュチューブ、キャリパー、ブレーキおよびクラッチポンプ、制御ケーブルの製造を専門としている企業です。 最近、ブレーキシステムの世界的リーダーであるブレンボ社のグループ傘下となりました。